写真を切り絵に――レーザー彫刻で生まれる新しいモノクロ表現
セリグラフィーでは、レーザー彫刻を使って写真を切り絵のように表現する、少し変わった作品づくりに取り組んでいます。今回はその中でも、白い画用紙を使った「白黒切り絵風アート」の制作例をご紹介します。
白い画用紙に写真を彫刻するという挑戦
従来、このシリーズでは黒い画用紙にレーザーを当て、抜けた部分で写真を再現する手法を採用してきました。しかし、今回のテーマはあえて「白い紙」を使うこと。背景に黒い紙を重ねることで、切り絵のような白黒反転のアートに仕上げるという試みに挑戦しました。
この表現を可能にしたのが、レーザーによって紙を格子状に切り抜いていく「メッシュ彫刻」という方法です。白い紙の表面を焦がすのではなく、極細の線で紙を抜いていくことで、写真の明暗を再現する――まさに「彫る写真」と言える技法です。
焦げや反りを防ぐための工夫
レーザーで紙を加工する際に問題となるのが、紙の焦げや熱による反りです。今回はそれを防ぐため、以下のような工夫を施しました:
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紙を固定するための枠をMDFで自作し、レーザー加工中に紙が動かないようにセット
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紙の裏側にダンプラ(プラスチック段ボール)を敷き、加工面が5mmほど浮くように配置することで、レーザーの焦げ跡が背景に写らないように配慮
また、写真の反転処理を行い、裏面から彫刻することで、表側には焦げが残りにくいように工夫しています。これにより、仕上がりがより繊細かつクリアになります。
仕上がりと作品の見せ方
完成した彫刻紙は、黒い画用紙の上に重ねて貼ることで、切り抜かれた部分がくっきりと浮かび上がり、白黒写真のような印象的な作品に仕上がります。その表現はまるで写真を切り絵にしたような不思議な感覚。写真とはまた違う「モノクロの奥行き」を感じさせてくれます。
展示には、無印良品のA3サイズアクリルフレームを使用。透明なフレームで上下をしっかりと固定することで、作品の繊細さを損なわず、かつ安全に飾ることができます。
さまざまな写真が作品に――活用シーンいろいろ
この切り絵風アートは、風景写真や建物、街並みなど、コントラストのはっきりした画像に特に適しています。旅行の記念や、観光地の風景をアートにして飾ると、インテリアとしても一味違った魅力を放ちます。
また、ペットや愛車の写真をこの方法で作品に仕上げれば、記念日や誕生日のギフトとしても喜ばれるはずです。写真とは違う、温かみとインパクトを持った贈り物になります。
レーザー彫刻で「切り絵風写真」をオーダーしてみませんか?
現在、セリグラフィーではこの切り絵風写真のレーザー彫刻を試作・研究中です。個人のお写真を使ったオーダーも可能になるよう準備を進めています。お気に入りの写真を、世界に一つだけのアート作品として残してみたいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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