軽量で汎用性抜群!ダンプラ看板の製作技術とその魅力

建築現場やイベント会場、店舗の案内表示など、様々な場面で目にする看板。その中でも、軽量で加工しやすく、コストパフォーマンスに優れた素材として近年注目されているのがダンプラ(プラスチック段ボール)です。今回は、このダンプラを用いた看板製作の具体的な工程や、その素材が持つ特性、そして弊社が培ってきた製作技術について詳しくご紹介いたします。特に、建築許可標や開発行為看板、さらにはショールーム用パネルなど、多岐にわたる用途でのダンプラ看板の活用事例を通して、その魅力をお伝えします。
ダンプラ看板の基礎知識:軽量性と耐久性の両立
ダンプラは、ポリプロピレン製のシートを中空構造にすることで、軽量でありながら一定の強度と耐久性を持たせた素材です。厚さは3mmや5mmが一般的で、使用期間や用途に応じて使い分けられます。
例えば、建築許可標や開発行為看板のように、短期間の使用が想定される場合には、厚さ3mmのダンプラが選ばれることが多いです。この厚さでも約3年程度の使用に耐える耐久性があり、そのコストパフォーマンスの高さが魅力です。看板の寿命を左右する上で特に重要なのは、表面に貼る糊付塩ビシートの品質です。弊社では、エイブリィデニソンの3000番シリーズといった、中期用とされながらも実際にはそれ以上の耐久性を持つ高品質なシートを採用することで、
中長期用のエアーフリータイプを現在使用しております。
お客様に安心して長くご使用いただける看板を提供しています。
印刷シートの貼り付け:DIYにも応用可能な技術
ダンプラ看板の製作において、デザインを表現する上で不可欠なのが、インクジェットプリンターで印刷した塩ビシートの貼り付け作業です。この作業は一見すると難しそうに思えるかもしれませんが、実はちょっとしたコツを掴めば、ご自身でDIYにも応用できる技術です。
小さなサイズのシートから練習を始めると、スムーズに習得できます。貼り付けの際は、剥離紙を少しずつ折り返しながら、シートを徐々にダンプラに密着させていくのがポイントです。さらに、食器洗い用洗剤を数滴混ぜた水を霧吹きで軽く吹き付けながら作業すると、シートの位置調整がしやすくなり、気泡が入るのを防ぐことができます。
このシート貼り付けの技術は、看板製作だけでなく、ご自宅の内装リフォームや、家具のイメージチェンジなど、様々なDIYプロジェクトに応用可能です。インスタグラムで「DIY」と検索すると、驚くほどクリエイティブでプロ顔負けの作品を手掛ける方々、特に「DIY女子」と呼ばれる方々の素晴らしい製作事例を見ることができます。この技術を習得することは、ものづくりの幅を広げる上でも非常に役立つでしょう。
ハトメ加工:看板の固定と耐久性を高める工夫

屋外で使用されることの多い建築許可標や開発行為看板では、風雨に晒されたり、人通りの多い場所での設置が想定されます。そのため、看板を安全かつ確実に固定するための工夫が求められます。ここで重要な役割を果たすのが、ハトメ加工です。
ハトメ加工とは、看板の四隅に金属製のハトメを取り付けることで、穴の補強を行い、フェンスや単管パイプなどへの固定を容易にする技術です。穴をそのままの状態にしておくと、設置時に紐や結束バンドで強く引っ張られた際に、ダンプラの穴が破れてしまう可能性があります。ハトメ加工を施すことで、このような破損を防ぎ、看板の寿命を延ばすことができます。
ハトメ加工には、ポンチやドリルで穴を開けた後、専用の道具とハンマーを使ってハトメを取り付けます。ダンプラのような比較的柔らかい素材の場合、ポンチでの穴あけが適しています。ハトメを固定する際には、ハンマーで叩く強さの加減が非常に重要です。強すぎるとダンプラが潰れてしまい、弱すぎるとハトメがしっかりと固定されません。適度な力加減で、ハトメが均一に潰れるように叩く「コツ」が必要です。叩いた後にハンマーが跳ね返らずに、そのままハトメを抑え込むようなイメージで作業すると、美しく、そして確実にハトメを取り付けることができます。
ハトメ加工は、一見するとシンプルな作業に見えるかもしれませんが、実は看板のクオリティを左右する繊細な技術です。弊社では、このハトメ加工にも細心の注意を払い、お客様に高品質な看板をお届けしています。看板製作に必要な消耗品の多くは、ホームセンターで手軽に入手できるため、DIYに挑戦する際も安心して材料を揃えることができます。
ダンプラ看板の多様な用途事例
弊社では、これまでに様々な種類のダンプラ看板を製作してまいりました。その一例をご紹介します。
1. 建築許可標・開発行為看板

建設現場において設置が義務付けられている建築許可標や開発行為看板は、その情報の明確性と共に、設置場所の環境に耐えうる耐久性が求められます。厚さ3mmまたは5mmのダンプラに、高品質な塩ビシートを貼り付け、四隅にハトメ加工を施すことで、風雨に強く、長期間掲示が可能な看板を製作しています。
2. ショールーム用塗料解説パネル
塗料メーカー様からのご依頼で、ショールームで使用する塗料の解説パネルを厚さ5mmのダンプラで製作しました。これらのパネルは、軽量であるため、両面テープでの簡易な取り付けが可能です。ショールーム内の展示替えも容易に行え、お客様に塗料の特性を視覚的に分かりやすく伝える役割を果たします。大量製作の場合、ダンプラのカット作業は手作業で行うため、カッターの刃を常に清潔に保ち、手の疲労を考慮しながら効率的に作業を進めることが重要です。
3. リフォーム会社向け建設業許可看板

リフォーム会社様からのご依頼で、外壁や屋根工事などの際に使用する建設業の許可看板も、厚さ5mmのダンプラで製作しました。こちらも屋外での使用を前提としているため、ハトメ加工を施し、フェンスなどへの取り付けを容易にしています。軽量なダンプラ看板は、現場での設置・撤去作業の負担を軽減し、作業効率の向上にも貢献します。
変化する社会情勢と弊社の挑戦
現在の社会情勢は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、依然として厳しい状況が続いています。緊急事態宣言の解除後も、かつてのようなイベント開催が難しい状況が続いており、それに伴い、イベント関係の捨て看板などの製作が減少しています。
このような状況下で、弊社はこれまで培ってきた技術と経験を活かし、様々な新しい挑戦を続けています。ダンプラ看板の製作に加え、レーザー加工機を用いた木製プレートや名札の製作など、多角的な事業展開を図っています。新しいアイデアを形にするのは決して容易ではありませんが、「今できること」に全力を注ぎ、困難な状況を乗り越えようと日々努力を重ねています。
お問い合わせと関連情報
ダンプラ看板に関する詳細情報や、製作に関するご相談は、下記の弊社ホームページよりお気軽にお問い合わせください。お客様のニーズに合わせた最適な看板製作をサポートいたします。
ダンプラ看板の詳細はこちら https://seri-graphie.com/danpura/
私たちは、これからもお客様の多様なニーズに応えるべく、品質の高い製品を提供し続けることをお約束いたします。軽量で汎用性の高いダンプラ看板が、皆様のビジネスやプロジェクトの一助となれば幸いです。ご質問やご相談がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。
【お問い合わせ先】
看板印刷・レーザー加工のセリグラフィ
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