自立する厚さ45ミリの杉の木製社名プレートを製作

自立する杉の社名プレート製作ため表面をヤスリがけしているところ

レーザー彫刻で使用する杉材をカットしてヤスリで仕上げました。
厚さ45ミリの杉材をもらって使っていなかったのでこれでサンプルを作ろうと準備をはじめました。
サンプルはレーザー彫刻の色入れですが、赤色と青色を使います。目的としては下地に白なしでも大丈夫か判断するためです。

杉をレーザー加工機でカット用の印を入れました。この印に合わせて丸鋸でカットします。厚い材料をカットしたことがないので練習だと思ってやってみました。
15ミリ程度厚さでは綺麗に切れますが厚くなると思った以上に刃が進まず大変でした。

元々割れ目があったり、キズや凹みがある材料なので出来るだけ綺麗に仕上げました。
60番、120番、240番のヤスリで削りました。

杉に青の色入れをしているところ

カットしてヤスリがけした杉に水性の透明ステインを塗ります。ステインは撥水効果があるので色入れ前に必ず行います。色入れする塗料が滲まないようにするためです。
ステインを3回重ね塗りしました。杉にステインを染み込ませることと表面に艶出ていい感じになります。塗って乾かすの作業を各面に行うので時間がかかります。

彫刻する面にマスキングテープを貼ります。色入れする時の保護です。彫刻でマスキングテープがなくなったところに色入れします。それとヤニで彫刻部分の周辺が汚れないように保護してくれます。

レーザー彫刻はちょっと深め彫りたいので2回連続で同じものを彫刻します。
ステインの染み込んでいない部分まで彫るためです。一回で深く彫ってもいいですが2回連続で彫刻した方が綺麗な感じがするからです。レーザーは一定の力で材料を焼きながら彫るので硬さな違いで深く彫れたり浅くなったりします。

彫刻後に色入れをしますがその前にシーラーを彫ったところに塗ります。塗料の色塗りしやすくなることと滲み防止です。筆で塗ります。マスキングテープがあるので多少のはみ出しは大丈夫です。シーラーの感想が終わったら色入れです。

ここまで結構時間がかかりましたが待つ時間多いので空いた時間を上手く使いながらやっています。

色入れは赤と青を初めてしました。
筆とローラーを使って塗っていきます。筆で色を材料に付けてローラーで綺麗に伸ばします。一回では綺麗に塗れないので乾燥して重ね塗りをします。

赤と青の色入れした杉の木製社名プレート

マスキングテープを剥がして彫刻のフチに残っている塗料を紙ヤスリを使って取り除いたら完成になります。
ここで何か気になるので色入れ部分をじっくり見てみると塗料にひび割れが発生していました。綺麗に色が付いていなかったことが原因だと思います。ミスがわかったので修正にかかります。
文字の部分なので細い筆を使うのが難しいので針先に塗料を付けてひび割れを消していく方法にしました。拡大ルーペメガネをして少しずつひび割れに塗料を付けていきました。出来るだけはみ出さないように落ち着くことが大事です。同じ作業を繰り返しひび割れの修復が終わりました。学芸員の方達が絵画などの修復している映像に似ていたと思います。結構な時間をかけて修復していたと思います。
このトラブルのおかげで修復方法を覚えることができたのでプラスにしたいと思います。

とりあえず赤と青の色入れが完成できたのでよかったです。白を使わなくても色味が変になることもわかったのでおそらく他の色でも大丈夫だと思います。

お問い合わせは下記のホームページにメールアドレスを掲載しております。
レーザー彫刻の詳細は下記のホームページ掲載しております。
https://seri-graphie.com/laser/index.html

日々の製作内容は下記に掲載しております。
https://serigraphieblog.shopinfo.jp/

アクリルの色入れにも挑戦して致します。白のアクリルに色入れは特に難しくはないと思っています。透明のアクリルに色入れが難しいと思っています。
レーザー彫刻以外でもインクジェット出力をした看板の印刷も行っています。

レーザー彫刻してから色入れした木製プレート 上達しました。

【MDFスタンド&色入れ】レーザー彫刻木製プレートの新たな可能性を追求!

木製社名プレート用に製作した黒に塗装したMDFスタンド

レーザー彫刻による木製プレートの制作は、得意とする分野の一つですが、表現の幅をさらに広げる新たな挑戦と成果がありましたので、ご紹介させていただきます。お客様のご要望にお応えするための工夫や、より美しい仕上がりを追求する過程で得られた学びについて、詳しくご説明いたします。


 

目次

 

  • お客様の声から生まれた「MDF製ブラックスタンド」

  • 小さな文字への挑戦!シーラー活用で色入れの精度が向上

  • 白色の色入れに挑戦!木目の特性を考慮した新たな課題

  • 幅広いニーズに対応する制作体制


 

お客様の声から生まれた「MDF製ブラックスタンド」

木製社名プレート用に製作した黒に塗装したMDFスタンド

「プレートを立たせたい」というお客様からのご要望は、以前から多く寄せられていました。そのニーズに応えるべく、MDF製スタンドの製作に着手しました。試行錯誤の末、厚さ5.5mmのMDFを3枚重ねて接着することで、安定感と重厚感を兼ね備えたスタンドが完成しました。

製作工程においては、レーザーカットによる多少の誤差を解消するため、丁寧に紙ヤスリで研磨し、平滑な表面を作り出しました。塗装には黒色のステインを選定し、ローラーを用いて3~4回重ね塗りすることで、深みのある漆黒のスタンドが完成しました。時間はかかりますが、一つ一つの工程を丁寧にこなすことで、完成度の高い仕上がりを実現しています。

このブラックスタンドは、杉で製作した社名プレートを立てて会社にサンプルとして展示していますが、そのシックな色合いはどんな素材やデザインのプレートにも調和し、主役であるプレートを際立たせる「引き立て役」としての役割を完璧に果たしてくれます。MDFのレーザーカットはサイズの変更が容易であるため、「立たせたいプレートがあるけれどスタンドがない」といったお悩みをお持ちの際は、ぜひお気軽にご相談ください。お客様の様々なニーズに合わせたスタンドをオーダーメイドで製作いたします。


 

小さな文字への挑戦!シーラー活用で色入れの精度が向上

小さい文字に色入れした木製プレート

レーザー彫刻木製プレート制作において、今回特に注力したのは、小さい文字(文章)への色入れです。これまでの経験から、文字が小さくなると、特に漢字が多く含まれる場合は色入れの難易度が格段に上がると感じていました。

そこで、私たちは新たな試みとして「シーラー」を導入しました。シーラーは塗装前の下地処理に用いられる塗料であり、インクの密着性を高め、同時に滲みを防止する効果が期待できます。初めての使用であったため、塗布量の調整には手探りの部分もありましたが、結果として塗料の密着が格段に向上し、滲みも抑えられました。乾燥に時間はかかりましたが、その効果は絶大でした。
現在はシーラーなしでも密着のよい塗料を使用しております。

色入れ作業は、マスキングテープが剥がれないよう、ローラーと筆を用いて慎重に行います。一度乾燥させた後、さらに重ね塗りを行うことで、文字部分にしっかりと色を定着させ、鮮明な黒色を表現することができました。

最も緊張する工程は、マスキングテープ剥がしとカス取りです。ここで失敗すると、それまでの作業が全て無駄になってしまうため、細心の注意を払います。外側の大きな部分から内側の細かい部分へと順に剥がしていき、最後に紙ヤスリで彫刻部分のフチに固まった塗料を丁寧に削り取ります。この地道で丁寧な作業が、最終的な仕上がりの美しさを左右します。

最後に透明ステインを表面に塗布して完成です。文字が小さく、作業自体は大変でしたが、シーラーを使用することで塗料の密着が格段に向上し、満足のいく仕上がりとなりました。この技術の習得により、店内の案内表示やサインなど、よりデザイン性の高い洗練された雰囲気の木製プレート制作が可能となります。今後は、赤や青といった異なる色での色入れにも挑戦し、表現の幅をさらに広げていきたいと考えております。DIYなどで余った材木を活用することも可能ですし、最近ではホームセンターでもレーザー加工機が利用できるため、個人のお客様でも挑戦いただける機会が増えています。


 

白色の色入れに挑戦!木目の特性を考慮した新たな課題

白を色入れしたTAKEOUTの木製プレート

以前は黒色での色入れを中心に制作していましたが、今回は練習として白色の文字を入れた「TAKE OUT」の木製プレートを制作しました。白色の文字を際立たせるため、ベースとなるヒノキ材には初めて透明以外のステインであるオークステインを3回重ね塗りしました。

この工程で、木材の特性による色の付き方の違いを改めて実感しました。木目が硬い部分はステインの吸収が悪く、色が薄く出てしまう傾向が見られました。これは今後の制作において、さらに練習と工夫が必要な点であると認識いたしました。

白色の色入れ作業は、基本的な流れは黒色の時と同じですが、マスキングテープを剥がし、余分な塗料を紙ヤスリで削る際に、オークステインを塗布した部分が一部削れてしまうという課題に直面しました。3回重ね塗りしていたにも関わらず、木目の硬い部分では塗料の定着が不十分であったようです。この点については、塗布方法や塗料の選定など、さらなる検討が必要です。削れてしまった部分は筆で丁寧に修正し、最終的には満足のいく仕上がりとなりましたが、全体的にさらに高い完成度を目指すためには、継続的な練習が不可欠であると感じています。


 

木製プレートから看板製作まで、お客様の様々なご要望にお応えできるよう、幅広い技術と設備を整えております。今回の記事でご紹介したレーザー彫刻の技術詳細やお問い合わせについては、下記のホームページよりご確認いただけます。

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セリグラフィ

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長寿命な看板を追求!アルミ複合板看板の魅力と選ばれる理由

長寿命な看板を追求!アルミ複合板看板の魅力と選ばれる理由

太陽光発電設備の看板

看板は、店舗や施設の「顔」として、また情報伝達の重要なツールとして、その役割は多岐にわたります。しかし、屋外に設置される看板は、紫外線や風雨といった過酷な自然環境に常に晒されており、時間の経過とともに劣化は避けられません。特に、表面の印刷シートの剥がれは、看板の美観を損ねるだけでなく、情報伝達能力を著しく低下させ、結果としてその効果を薄めてしまう要因となります。

 

剥がれにくい看板の秘密:印刷シートの「巻き込み加工」と「UVカットラミネート」

高等学校紹介の看板

長年培ってきた看板製作の経験から、私たちはこの「印刷シートの剥がれ」という課題に真摯に向き合ってきました。その解決策として確立したのが、印刷シートの周囲巻き込み加工です。これは、単にシートを表面に貼るだけでなく、その周囲をアルミ複合板の裏面までしっかりと巻き込むことで、接着面を増やし、外部からの影響を受けにくくする技術です。これにより、シートの端からの剥がれを防ぎ、看板全体の耐久性を格段に向上させています。

さらに、看板の美しさと視認性を長く維持するためには、色褪せ対策も不可欠です。当社のアルミ複合板看板は、UVカットラミネート加工を施しています。この加工により、印刷面が紫外線から保護され、鮮やかな色彩が長期間にわたって保たれます。これにより、3年から5年はもちろんのこと、それ以上の期間にわたっても、看板としての機能を十分に果たし続けることが期待できます。

 

アルミ複合板:看板製作における「定番」の信頼性

 

看板の素材として、アルミ複合板は非常にメジャーであり、その堅牢性と扱いやすさから、多種多様なシーンで選ばれています。アルミと樹脂の三層構造で構成されており、軽量でありながらも高い剛性を持ち合わせているのが特長です。

しかし、どんなに丈夫な素材を使用しても、前述の印刷シートの剥がれや色褪せといった問題が発生すれば、看板としての意味が失われてしまいます。そのため、私たちは単にアルミ複合板を用いるだけでなく、「印刷シートの巻き込み加工」と「UVカットラミネート加工」を標準で施すことで、材料の持つポテンシャルを最大限に引き出し、お客様に「長持ちする看板」を提供することに注力しています。

 

多彩な用途で活躍するアルミ複合板看板

区画図と写真のある分譲地看板

アルミ複合板看板は、その耐久性と汎用性の高さから、実に幅広い分野で活用されています。

  • 不動産関係の看板: 住宅メーカーの分譲地案内、入居者募集、テナント募集など、情報を明確に伝える必要がある場面で重宝されます。特に、区画図や物件写真を掲載した看板は、視覚的な訴求力が高く、集客に貢献します。

  • 工事現場の看板: 工事内容の表示、安全標識、協力会社名表示など、一時的な設置から長期的な設置まで、その強度と耐候性から安心して使用できます。

  • 店舗の看板: 飲食店、デイサービス、各種店舗の入口看板や案内板として、デザインの自由度も高く、店舗のコンセプトに合わせたオリジナルデザインの看板製作が可能です。

  • その他: 太陽光発電設備の注意喚起看板、連結送水管配置図、イベント案内など、多岐にわたる用途でその真価を発揮します。

「どの材料を選べば良いか分からない」といったお悩みを抱えているお客様には、自信を持ってアルミ複合板看板をおすすめしています。

 

最新技術が支える高品質な看板製作:ラテックスインクジェットの導入

 

高品質な看板製作を支える重要な要素の一つが、使用するプリンターとインクです。当社では、環境負荷の低減と高い耐候性を両立させるために、ラテックスインクジェットプリンターを導入しています。
2025年現在はEPSONにR5050のインクジェットを使用しています。
こちらも水性ベースのレジンインクを搭載しています。

ラテックスインクは水性ベースでありながら、溶剤インクに匹敵する、あるいはそれ以上の耐候性を誇ります。これにより、環境に配慮しながらも、屋外での使用に耐えうる色鮮やかな印刷を実現しています。約7年前に導入して以来、日々の丁寧な清掃とメンテナンスを欠かさず行うことで、現在も安定して美しい印刷品質を維持しています。この持続的な運用が、お客様へ常に高品質な看板を提供できる基盤となっています。

印刷されたシートは、専門のラミネート加工機を使用してアルミ複合板に貼り付けられます。この機械を使用することで、空気の混入を防ぎ、均一で美しい仕上がりを実現します。看板の大小に関わらず、この一貫した工程を踏むことで、常に高品質な製品を安定して供給することが可能です。

 

お客様との「関係性」を大切にする製作姿勢

 

お客様からご注文をいただく際、時にタイトな納期や複雑な修正依頼が発生することもあります。先日も、分譲地のアルミ複合板看板製作において、度重なるデータ修正と超特急での製作が必要な案件がありました。しかし、長年にわたるお客様との信頼関係があったからこそ、こうした「無理」も受け入れ、最終的には納期に間に合わせることができました。

私たちは、お客様との関係性を単なる取引として捉えるのではなく、共に課題を解決し、成功を分かち合う「パートナー」であると考えています。それはお客様だけでなく、材料を供給してくれる仕入れ先との関係性においても同様です。多少価格が高くても、品質の安定と信頼できる関係性を重視し、共に成長できるパートナーシップを築いています。

「急がば回れ」という言葉があるように、急ぎの仕事であっても、焦らず丁寧に工程を進めることが、結果として高品質な製品を早く完成させることに繋がると信じています。今回の分譲地の看板製作も、その信念のもと、無事に美しく仕上げることができました。

 

無料サンプルで品質を実感してください

 

当社のアルミ複合板看板の品質を実際に手に取ってご確認いただきたいというお客様のために、無料サンプル製作も行っております。ご興味のある方は、「アルミ複合板看板の無料サンプル希望」と明記の上、お気軽にお問い合わせください。実際の素材感や印刷の美しさ、そしてシートの巻き込み加工の丁寧さをお確かめいただけます。

また、アルミ複合板看板に関する価格や詳細については、下記ウェブサイトにて掲載しております。 https://seri-graphie.com/al/

 

新たな挑戦:レーザー加工による木製プレート製作

 

看板製作以外にも、私たちは常に新しい技術や表現方法を探求しています。近年では、レーザー加工機を導入し、名札やプレートなどの製作にも着手しています。特に力を入れているのが、木材へのレーザー彫刻と色入れです。

ヒノキや杉といった温かみのある木材に精密な彫刻を施し、そこに色彩を加えることで、これまでの看板とは異なる、よりパーソナルでアート性の高い製品を生み出しています。現在、色入れ木製プレートのサンプル製作を進めており、近日中にはウェブサイトにて詳細をご紹介できる予定です。

看板製作はもちろんのこと、様々な素材と技術を組み合わせることで、お客様の多様なニーズに応えられるよう、私たちはこれからも進化し続けてまいります。看板製作をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

お問い合わせ・ご注文について

ご相談・お見積もりは、下記までお気軽にお問い合わせください。掲示物の用途・サイズ・枚数などに応じた最適なご提案をさせていただきます。


看板印刷・レーザー加工のセリグラフィ
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穴補強のハトメ加工した建築許可票ダンプラ看板の製作をしました

軽量で汎用性抜群!ダンプラ看板の製作技術とその魅力

塗料メーカーの無料診断看板を厚さ5mmのダンプラで製作

建築現場やイベント会場、店舗の案内表示など、様々な場面で目にする看板。その中でも、軽量で加工しやすく、コストパフォーマンスに優れた素材として近年注目されているのがダンプラ(プラスチック段ボール)です。今回は、このダンプラを用いた看板製作の具体的な工程や、その素材が持つ特性、そして弊社が培ってきた製作技術について詳しくご紹介いたします。特に、建築許可標や開発行為看板、さらにはショールーム用パネルなど、多岐にわたる用途でのダンプラ看板の活用事例を通して、その魅力をお伝えします。


 

ダンプラ看板の基礎知識:軽量性と耐久性の両立

 

ダンプラは、ポリプロピレン製のシートを中空構造にすることで、軽量でありながら一定の強度と耐久性を持たせた素材です。厚さは3mmや5mmが一般的で、使用期間や用途に応じて使い分けられます。

例えば、建築許可標開発行為看板のように、短期間の使用が想定される場合には、厚さ3mmのダンプラが選ばれることが多いです。この厚さでも約3年程度の使用に耐える耐久性があり、そのコストパフォーマンスの高さが魅力です。看板の寿命を左右する上で特に重要なのは、表面に貼る糊付塩ビシートの品質です。弊社では、エイブリィデニソンの3000番シリーズといった、中期用とされながらも実際にはそれ以上の耐久性を持つ高品質なシートを採用することで、
中長期用のエアーフリータイプを現在使用しております。
お客様に安心して長くご使用いただける看板を提供しています。


 

印刷シートの貼り付け:DIYにも応用可能な技術

 

ダンプラ看板の製作において、デザインを表現する上で不可欠なのが、インクジェットプリンターで印刷した塩ビシートの貼り付け作業です。この作業は一見すると難しそうに思えるかもしれませんが、実はちょっとしたコツを掴めば、ご自身でDIYにも応用できる技術です。

小さなサイズのシートから練習を始めると、スムーズに習得できます。貼り付けの際は、剥離紙を少しずつ折り返しながら、シートを徐々にダンプラに密着させていくのがポイントです。さらに、食器洗い用洗剤を数滴混ぜた水を霧吹きで軽く吹き付けながら作業すると、シートの位置調整がしやすくなり、気泡が入るのを防ぐことができます。

このシート貼り付けの技術は、看板製作だけでなく、ご自宅の内装リフォームや、家具のイメージチェンジなど、様々なDIYプロジェクトに応用可能です。インスタグラムで「DIY」と検索すると、驚くほどクリエイティブでプロ顔負けの作品を手掛ける方々、特に「DIY女子」と呼ばれる方々の素晴らしい製作事例を見ることができます。この技術を習得することは、ものづくりの幅を広げる上でも非常に役立つでしょう。


 

ハトメ加工:看板の固定と耐久性を高める工夫

外壁、屋根などのリフォーム会社の建築業の許可票看板を厚さ5mmのダンプラで製作

屋外で使用されることの多い建築許可標開発行為看板では、風雨に晒されたり、人通りの多い場所での設置が想定されます。そのため、看板を安全かつ確実に固定するための工夫が求められます。ここで重要な役割を果たすのが、ハトメ加工です。

ハトメ加工とは、看板の四隅に金属製のハトメを取り付けることで、穴の補強を行い、フェンスや単管パイプなどへの固定を容易にする技術です。穴をそのままの状態にしておくと、設置時に紐や結束バンドで強く引っ張られた際に、ダンプラの穴が破れてしまう可能性があります。ハトメ加工を施すことで、このような破損を防ぎ、看板の寿命を延ばすことができます。

ハトメ加工には、ポンチやドリルで穴を開けた後、専用の道具とハンマーを使ってハトメを取り付けます。ダンプラのような比較的柔らかい素材の場合、ポンチでの穴あけが適しています。ハトメを固定する際には、ハンマーで叩く強さの加減が非常に重要です。強すぎるとダンプラが潰れてしまい、弱すぎるとハトメがしっかりと固定されません。適度な力加減で、ハトメが均一に潰れるように叩く「コツ」が必要です。叩いた後にハンマーが跳ね返らずに、そのままハトメを抑え込むようなイメージで作業すると、美しく、そして確実にハトメを取り付けることができます。

ハトメ加工は、一見するとシンプルな作業に見えるかもしれませんが、実は看板のクオリティを左右する繊細な技術です。弊社では、このハトメ加工にも細心の注意を払い、お客様に高品質な看板をお届けしています。看板製作に必要な消耗品の多くは、ホームセンターで手軽に入手できるため、DIYに挑戦する際も安心して材料を揃えることができます。


 

ダンプラ看板の多様な用途事例

 

弊社では、これまでに様々な種類のダンプラ看板を製作してまいりました。その一例をご紹介します。

 

1. 建築許可標・開発行為看板

外壁、屋根などのリフォーム会社の建築業の許可票看板を厚さ5mmのダンプラで製作

建設現場において設置が義務付けられている建築許可標開発行為看板は、その情報の明確性と共に、設置場所の環境に耐えうる耐久性が求められます。厚さ3mmまたは5mmのダンプラに、高品質な塩ビシートを貼り付け、四隅にハトメ加工を施すことで、風雨に強く、長期間掲示が可能な看板を製作しています。

 

2. ショールーム用塗料解説パネル

 

塗料メーカー様からのご依頼で、ショールームで使用する塗料の解説パネルを厚さ5mmのダンプラで製作しました。これらのパネルは、軽量であるため、両面テープでの簡易な取り付けが可能です。ショールーム内の展示替えも容易に行え、お客様に塗料の特性を視覚的に分かりやすく伝える役割を果たします。大量製作の場合、ダンプラのカット作業は手作業で行うため、カッターの刃を常に清潔に保ち、手の疲労を考慮しながら効率的に作業を進めることが重要です。

 

3. リフォーム会社向け建設業許可看板

塗料メーカーの無料診断看板を厚さ5mmのダンプラで製作

リフォーム会社様からのご依頼で、外壁や屋根工事などの際に使用する建設業の許可看板も、厚さ5mmのダンプラで製作しました。こちらも屋外での使用を前提としているため、ハトメ加工を施し、フェンスなどへの取り付けを容易にしています。軽量なダンプラ看板は、現場での設置・撤去作業の負担を軽減し、作業効率の向上にも貢献します。


 

変化する社会情勢と弊社の挑戦

 

現在の社会情勢は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、依然として厳しい状況が続いています。緊急事態宣言の解除後も、かつてのようなイベント開催が難しい状況が続いており、それに伴い、イベント関係の捨て看板などの製作が減少しています。

このような状況下で、弊社はこれまで培ってきた技術と経験を活かし、様々な新しい挑戦を続けています。ダンプラ看板の製作に加え、レーザー加工機を用いた木製プレート名札の製作など、多角的な事業展開を図っています。新しいアイデアを形にするのは決して容易ではありませんが、「今できること」に全力を注ぎ、困難な状況を乗り越えようと日々努力を重ねています。


 

お問い合わせと関連情報

 

ダンプラ看板に関する詳細情報や、製作に関するご相談は、下記の弊社ホームページよりお気軽にお問い合わせください。お客様のニーズに合わせた最適な看板製作をサポートいたします。

ダンプラ看板の詳細はこちら https://seri-graphie.com/danpura/

 

私たちは、これからもお客様の多様なニーズに応えるべく、品質の高い製品を提供し続けることをお約束いたします。軽量で汎用性の高いダンプラ看板が、皆様のビジネスやプロジェクトの一助となれば幸いです。ご質問やご相談がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。

【お問い合わせ先】

看板印刷・レーザー加工のセリグラフィ
〒812-0895 福岡県福岡市博多区竹下1-9-5
TEL:092-471-0178
MAIL:seri77@k7.dion.ne.jp
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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。今後ともセリグラフィをどうぞよろしくお願いいたします。
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