レーザー彫刻してから色入れした木製プレート 上達しました。

【MDFスタンド&色入れ】レーザー彫刻木製プレートの新たな可能性を追求!

木製社名プレート用に製作した黒に塗装したMDFスタンド

レーザー彫刻による木製プレートの制作は、得意とする分野の一つですが、表現の幅をさらに広げる新たな挑戦と成果がありましたので、ご紹介させていただきます。お客様のご要望にお応えするための工夫や、より美しい仕上がりを追求する過程で得られた学びについて、詳しくご説明いたします。


 

目次

 

  • お客様の声から生まれた「MDF製ブラックスタンド」

  • 小さな文字への挑戦!シーラー活用で色入れの精度が向上

  • 白色の色入れに挑戦!木目の特性を考慮した新たな課題

  • 幅広いニーズに対応する制作体制


 

お客様の声から生まれた「MDF製ブラックスタンド」

木製社名プレート用に製作した黒に塗装したMDFスタンド

「プレートを立たせたい」というお客様からのご要望は、以前から多く寄せられていました。そのニーズに応えるべく、MDF製スタンドの製作に着手しました。試行錯誤の末、厚さ5.5mmのMDFを3枚重ねて接着することで、安定感と重厚感を兼ね備えたスタンドが完成しました。

製作工程においては、レーザーカットによる多少の誤差を解消するため、丁寧に紙ヤスリで研磨し、平滑な表面を作り出しました。塗装には黒色のステインを選定し、ローラーを用いて3~4回重ね塗りすることで、深みのある漆黒のスタンドが完成しました。時間はかかりますが、一つ一つの工程を丁寧にこなすことで、完成度の高い仕上がりを実現しています。

このブラックスタンドは、杉で製作した社名プレートを立てて会社にサンプルとして展示していますが、そのシックな色合いはどんな素材やデザインのプレートにも調和し、主役であるプレートを際立たせる「引き立て役」としての役割を完璧に果たしてくれます。MDFのレーザーカットはサイズの変更が容易であるため、「立たせたいプレートがあるけれどスタンドがない」といったお悩みをお持ちの際は、ぜひお気軽にご相談ください。お客様の様々なニーズに合わせたスタンドをオーダーメイドで製作いたします。


 

小さな文字への挑戦!シーラー活用で色入れの精度が向上

小さい文字に色入れした木製プレート

レーザー彫刻木製プレート制作において、今回特に注力したのは、小さい文字(文章)への色入れです。これまでの経験から、文字が小さくなると、特に漢字が多く含まれる場合は色入れの難易度が格段に上がると感じていました。

そこで、私たちは新たな試みとして「シーラー」を導入しました。シーラーは塗装前の下地処理に用いられる塗料であり、インクの密着性を高め、同時に滲みを防止する効果が期待できます。初めての使用であったため、塗布量の調整には手探りの部分もありましたが、結果として塗料の密着が格段に向上し、滲みも抑えられました。乾燥に時間はかかりましたが、その効果は絶大でした。
現在はシーラーなしでも密着のよい塗料を使用しております。

色入れ作業は、マスキングテープが剥がれないよう、ローラーと筆を用いて慎重に行います。一度乾燥させた後、さらに重ね塗りを行うことで、文字部分にしっかりと色を定着させ、鮮明な黒色を表現することができました。

最も緊張する工程は、マスキングテープ剥がしとカス取りです。ここで失敗すると、それまでの作業が全て無駄になってしまうため、細心の注意を払います。外側の大きな部分から内側の細かい部分へと順に剥がしていき、最後に紙ヤスリで彫刻部分のフチに固まった塗料を丁寧に削り取ります。この地道で丁寧な作業が、最終的な仕上がりの美しさを左右します。

最後に透明ステインを表面に塗布して完成です。文字が小さく、作業自体は大変でしたが、シーラーを使用することで塗料の密着が格段に向上し、満足のいく仕上がりとなりました。この技術の習得により、店内の案内表示やサインなど、よりデザイン性の高い洗練された雰囲気の木製プレート制作が可能となります。今後は、赤や青といった異なる色での色入れにも挑戦し、表現の幅をさらに広げていきたいと考えております。DIYなどで余った材木を活用することも可能ですし、最近ではホームセンターでもレーザー加工機が利用できるため、個人のお客様でも挑戦いただける機会が増えています。


 

白色の色入れに挑戦!木目の特性を考慮した新たな課題

白を色入れしたTAKEOUTの木製プレート

以前は黒色での色入れを中心に制作していましたが、今回は練習として白色の文字を入れた「TAKE OUT」の木製プレートを制作しました。白色の文字を際立たせるため、ベースとなるヒノキ材には初めて透明以外のステインであるオークステインを3回重ね塗りしました。

この工程で、木材の特性による色の付き方の違いを改めて実感しました。木目が硬い部分はステインの吸収が悪く、色が薄く出てしまう傾向が見られました。これは今後の制作において、さらに練習と工夫が必要な点であると認識いたしました。

白色の色入れ作業は、基本的な流れは黒色の時と同じですが、マスキングテープを剥がし、余分な塗料を紙ヤスリで削る際に、オークステインを塗布した部分が一部削れてしまうという課題に直面しました。3回重ね塗りしていたにも関わらず、木目の硬い部分では塗料の定着が不十分であったようです。この点については、塗布方法や塗料の選定など、さらなる検討が必要です。削れてしまった部分は筆で丁寧に修正し、最終的には満足のいく仕上がりとなりましたが、全体的にさらに高い完成度を目指すためには、継続的な練習が不可欠であると感じています。


 

木製プレートから看板製作まで、お客様の様々なご要望にお応えできるよう、幅広い技術と設備を整えております。今回の記事でご紹介したレーザー彫刻の技術詳細やお問い合わせについては、下記のホームページよりご確認いただけます。

https://seri-graphie.com/laser/

セリグラフィ

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最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。今後ともセリグラフィをどうぞよろしくお願いいたします。
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投稿者: SERIGRAPHIE

捨て看板やアルミ複合板看板の製作とポスターやステッカーなどをインクジェットで印刷します。 レーザー加工機で木とアクリルを彫刻して社名プレートや名札を製作しています。それと画用紙に写真を彫刻して切り絵にしております。 ダンプラ、ポリセームにシルクスクリーン印刷します。

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