ダンプラ看板の可能性と実用性:低価格と多用途性を兼ね備えた選択肢

ダンプラ看板の可能性と実用性:低価格と多用途性を兼ね備えた選択肢

ダンプラ(プラスチックダンボール)は、その手軽さと汎用性から、多様な場面で活用される素材です。特に看板材料としての需要が高く、その低価格性から多くのユーザーに選ばれています。しかし、その特性を十分に理解し、用途に応じて適切に活用することで、ダンプラの真価を発揮できます。本稿では、ダンプラ看板の利点と考慮すべき点、そしてその製作における具体的なプロセスについて、詳しく解説いたします。

ダンプラの特性と利点:軽量性、耐水性、そして加工の容易さ

ダンプラが看板材料として広く採用される最大の理由は、その軽量性耐水性にあります。ポリプロピレンを主原料とするダンプラは、内部が空洞構造となっているため、例えば厚さ5mmのものでも非常に軽く、取り扱いが容易です。この特性は、看板の設置や移動、そして運搬において大きなメリットとなります。

また、プラスチック素材であるため、水濡れに強く、屋外での使用にも適しています。短期間のイベント告知から、1年以上の比較的長期的な使用まで対応可能です。ただし、印刷シートの周囲巻き込み加工ができないため、長期的な使用を想定する場合は、より耐久性の高い素材との比較検討が必要となる場合があります。

さらに、ダンプラの魅力はその加工の容易さにもあります。カッターナイフで簡単に切断できるため、現場での微調整やDIYでの活用も容易です。穴あけ加工も、ドリルはもちろんのこと、ポンチを使用することで手軽に行えます。特に、結束バンドなどで取り付けて固定する場合、穴あけ後にハトメ加工を施すことで、穴の補強と安定した設置が実現し、使い勝手が向上します。


ダンプラ看板の製作プロセス:美観と耐久性を追求する

セリグラフィにおけるダンプラ看板の製作は、お客様のニーズに応じた高品質な仕上がりを追求しています。基本的な製作プロセスは、ダンプラ本体への印刷シートの貼り付けです。お客様ご希望のロゴ、文字、写真、イラストなどを高精細に印刷したシートを、熟練の技術で丁寧にダンプラに貼り付けていきます。

さらに、UVカットラミネート加工を施すことで、屋外での使用における色あせを効果的に防止し、看板の美観と耐久性を向上させています。ラミネート加工には、光沢のあるグロスラミネートと、光沢を抑えたマットラミネートの2種類があります。近年では、落ち着いた印象を与えるマットラミネートの人気が高まっており、特に屋内での使用や、ダンプラ特有のスジを目立たせたくない場合に推奨されます。


ダンプラの課題と解決策:視覚的側面と設置の留意点

ダンプラは優れた素材である一方で、考慮すべき点も存在します。最も顕著なのは、その**表面のスジ(フルート)**です。このスジにより、完全にフラットな面ではなく、わずかな凹凸が生じます。この凹凸は、印刷シートを貼る際にエア抜きを容易にするという利点がある一方で、仕上がりの見た目に多少の違和感を与える可能性があります。しかし、多くの方にとっては許容範囲内であり、慣れるとあまり気にならなくなるものです。特にマットラミネート加工を施すことで、このスジが目立ちにくくなる効果も期待できます。

また、熱による変形も留意すべき点です。ポリプロピレンが主原料であるため、高温になる場所での使用は避けることが重要です。直射日光が強く当たる場所や、熱源の近くでの使用は、看板の変形や劣化を早める可能性があります。

さらに、イタズラ防止のための印刷シートの周囲巻き込み加工ができない点も、ダンプラの特性として挙げられます。これにより、長期的な防犯性や、悪質な行為に対する耐久性という点では、他の素材に劣る場合があります。しかし、人が常駐する場所や、一時的なイベントでの使用であれば、この点は大きな問題とならないでしょう。

看板の設置方法については、サイズにもよりますが、両面テープでの取り付けも可能です。これにより、手軽に設置できるというメリットがあります。


個人のご依頼と配送に関する注意点

セリグラフィでは、法人のお客様はもちろんのこと、個人のお客様からのダンプラ看板製作のご依頼も承っております。DIYでの使用や、個人の趣味、小さなイベントなど、多岐にわたるニーズに対応いたします。

ただし、個人のお客様の場合、配送に関して一部注意点がございます。特にサイズが大きい看板の場合、運送会社の規格(例:クロネコヤマト宅急便の規定サイズ)を超えるため、発送ができない場合があります。屋号や団体名をお持ちのお客様であれば、最大910mm×1820mmサイズまでの発送が可能です。ご依頼の際には、事前にご希望のサイズをお伝えいただき、配送の可否についてご相談いただくことをお勧めいたします。


まとめ:ダンプラ看板の賢い活用術

ダンプラは、低価格、軽量性、耐水性、加工の容易さといった多くの利点を持ち合わせた、非常に実用的な素材です。表面のスジや熱による変形、長期的な耐久性といった考慮すべき点はあるものの、それらを理解し、適切な用途で活用することで、その真価を発揮します。

ダンプラ看板に関するご相談やご質問がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
https://seri-graphie.com/danpura/


看板印刷・レーザー加工のセリグラフィ
〒812-0895 福岡県福岡市博多区竹下1-9-5
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ラミネート加工機の活用で高品質な看板製作を実現

ラミネート加工機の活用で高品質な看板製作を実現

厚さ3㎜のダンプラに印刷シート貼り

セリグラフィでは、アルミ複合板やポリセームといった様々な看板素材を使用した製作を行っていますが、仕上げの工程で特に活躍しているのが「ラミネート加工機」です。

一般的にラミネーターは、紙媒体などの表面に透明フィルムを貼って保護する目的で使用されますが、当工房では用途を広げ、インクジェット出力した塩ビシートを、看板素材に綺麗に貼り込むための“シート圧着機”としても活用しています。

看板製作の流れとラミネート加工

まず、看板用のデザインをインクジェットプリンターで糊付き塩ビシートに出力します。出力には水性ベースのラテックスインクを使用しており、発色がよく、塩ビシートやラミネートフィルムとの相性にも優れています。その後、UVカット機能付きのラミネートフィルムを表面に重ねることで、色あせや傷から印刷面を保護します。

次に、このラミネート済みのシートを看板素材に貼り込んでいくのですが、ここで活躍するのがラミネート加工機です。素材ごとに圧力や温度、貼り方を調整することで、気泡やズレのない、均一で美しい仕上がりを実現しています。

アルミ複合板への貼り付け

アルミ複合板に印刷シートを貼る

アルミ複合板に貼る際には、あらかじめL字の治具を使って位置決めを行い、シートがずれないように慎重にセットします。ラミネート機のヒーターは20〜30℃ほどに設定しており、これにより塩ビシートの糊の粘着力が高まり、しっかりと接着されます。寒い季節には特にこの温度調整が重要で、安定した仕上がりに大きく影響します。

ダンプラへの対応

ダンプラに印刷シート貼り

一方、5mm厚のダンプラ看板は素材に独特の溝があるため、まずはスキージで手貼りを行ったうえで、ラミネート加工機を使ってしっかりと圧着します。このときヒーターの温度は40℃程度に設定し、柔らかくなったシートが溝にしっかり馴染むように加工しています。

3mm厚のダンプラの場合は、素材が柔らかいため、ラミネーターのローラー圧を弱めたり、回転スピードを早くするなどの微調整が必要です。こうした素材ごとの特性に応じて、柔軟に機械の設定を変えることで、均一で美しい貼り付けが可能になります。

現在はエアーフリーの糊付き塩ビシートを使用しているため手貼りだけで綺麗に仕上がります。

長持ちする高品質な看板に

このように、セリグラフィではラミネート加工機を単なるフィルム貼りではなく、看板製作の重要な仕上げ工程に取り入れることで、印刷面の保護だけでなく、見た目の美しさや耐久性の向上にも貢献しています。

使用しているラテックスインクは素材に優しく、メーカー公表で屋外3年程度の耐候性とされていますが、実際の使用ではそれ以上の持ちを見せることも多く、屋外看板としても安心してお使いいただけます。

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その他の看板製作

インクジェット使った看板製作以外にレーザー加工機を使って名札や社名プレートなども製作しています。

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1枚からのご注文にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

軽くて丈夫!屋外OK!住宅工事の看板にも最適「ダンプラ」の魅力

軽くて丈夫!屋外OK!住宅工事の看板にも最適「ダンプラ」の魅力

「ダンプラ」ってご存知ですか?段ボールのような構造を持つ、軽くて扱いやすい樹脂製の素材なんです。今回は、そんなダンプラの特性から、実際に看板やPOPパネルを製作した事例まで、その魅力に迫ります!

ダンプラってどんな素材?3つの特徴

  1. 軽くて丈夫な樹脂製: ポリプロピレンなどの樹脂で作られており、見た目は段ボールのようですが、水にも強く、屋外での使用も可能です。女性や力の弱い方でも簡単に持ち運びや設置ができます。
  2. 用途に合わせて選べる厚み: 今回ご紹介している事例では、5mm厚と3mm厚のダンプラを使用しています。用途やサイズによって最適な厚みが選べます。
  3. コストパフォーマンスに優れる: アルミ複合板など他の看板素材と比較して、比較的安価に製作できるのが魅力です。住宅工事の現場などでよく見かけるのは、このコストパフォーマンスの高さも理由の一つでしょう。

ただし、表面にスジがあるため、見た目の美しさを重視される方には、アルミ複合板がおすすめです。

ダンプラで作る!看板・POPパネル製作事例

厚さ5㎜ダンプラ製 タイトルPOPパネル

タイトルPOPパネル

  • サイズ: 250mm × 1500mm
  • 加工: 3×6版サイズのダンプラにグロスラミネート加工を施した印刷シートを貼り、カッターでカット
  • ポイント: 5mm厚であれば、カッターでのカットも可能です。グロスラミネートは、光沢があり、見た目を鮮やかにします。ラミネート加工は、グロスとマットからお好みで選べます。

厚さ5㎜ダンプラ製 商品消火用パネル(A1サイズ)

A1サイズの宣伝パネル

  • サイズ: 594mm × 841mm
  • 特徴: インクジェット印刷により、写真やフルカラーのデザインも美しく表現できます。5mm厚のダンプラは、ある程度の強度があり、曲げにくいのが特徴です。今回は屋内使用ですが、耐候性のある素材を使用しているため、屋外でも1年以上の使用が可能です。使い方によっては3年程度使えることもあります。

厚さ3㎜ダンプラ製 建築許可票看板

開発行為のダンプラ看板

  • サイズ: 500mm × 600mm
  • 加工: 3×6版サイズのダンプラに印刷シートを貼り、四隅にハトメ加工
  • ポイント: 住宅工事などの現場フェンスに取り付けるのに最適な看板です。印刷シートは中期用(約3年)の塩ビ糊付き素材を使用しており、剥がれにくいのが特徴です。さらにUVカットラミネート加工をすることで、色あせやインクの剥がれを防ぎ、耐久性を向上させています。塩ビシートとラミネートは同じメーカーのものを使用することで、その性能を最大限に引き出すことができます。

ハトメ加工の重要性: ダンプラに直接穴を開けて結束バンドなどで取り付けると、穴部分が破損しやすいため、ハトメ加工で補強することをおすすめします。

おわりに

6月に入り、少しずつですがお問合せも増え、活気が出てきたように感じます。お客様の状況も考慮しながら、共に成長できるような関係性を築いていきたいと考えています。

ダンプラ看板に関するご相談はお気軽に!

ダンプラ看板の製作について、ご不明な点やご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。お客様のニーズに合わせた最適なご提案をさせていただきます。
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その他の看板製作

インクジェット使った看板製作以外にレーザー加工機を使って名札や社名プレートなども製作しています。

 

ダンプラの可能性、感じていただけましたでしょうか?軽さと丈夫さを兼ね備えたダンプラは、様々な用途で活躍できる頼れる素材です。看板やPOPの製作をご検討の際は、ぜひ一度ダンプラを検討してみてください。

印刷メディアで広がる表現の幅!看板・ポスター製作のご紹介

印刷メディアで広がる表現の幅!看板・ポスター製作のご紹介

福岡で看板印刷・レーザー加工を行っているセリグラフィでは、用途に応じた様々な素材を使用し、看板やポスターなどを1枚から製作しております。今回は当社で取り扱っている主な印刷メディアと、それぞれの特長をご紹介します。

軽量で扱いやすい「ターポリン」

捨て看板用ターポリンの印刷

捨て看板によく使われるのが、裏面がグレーで透けにくい軽量ターポリンです。強度は控えめですが、木枠にタッカーでしっかり固定すれば、イベントや臨時駐車場の案内看板として十分活躍します。乾燥性に優れており、印刷スピードも速めに対応可能です。

汎用性抜群の「糊付き塩ビシート」

建築許可票看板用の糊付き塩ビシート印刷

アルミ複合板やダンプラ、ポリセームに貼り付けることで、屋内外問わず幅広く使える看板が製作可能です。印刷後にはUVカットラミネート加工を施し、色褪せを防止。仕上がりの美しさと長期耐久性を両立しています。

  • アルミ複合板:定番の看板素材

  • ダンプラ:建築許可票など工事関係に

  • ポリセーム:不動産関係の掲示物に最適

水に強く低コストな「ユポ紙」

入居者募集のユポ合成紙を印刷

主にポスター用途で使用しているユポ紙は、水に強く屋外使用も可能。熱に弱いため伸縮性がありますが、ラミネート加工と組み合わせることで耐久性を高めています。企業案内やイベント告知、長尺ポスターなどに幅広く活用されています。

まとめ:1枚から製作可能、手描き原稿にも対応

当社では、小ロット対応を得意とし、1枚からの製作もOK。手描きの原稿やイメージだけでも看板製作が可能です。お客様のご要望に合わせて、最適な素材と加工方法をご提案いたします。

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その他の看板製作

インクジェット使った看板製作以外にレーザー加工機を使って名札や社名プレートなども製作しています。

2025年現在では、インクジェットがEPSONのR5050に変わっております。
環境に優しい水性ベースのレジンインクになっています。

塗料メーカー様からPOPを追加注文いただきました

POPタイトルのダンプラパネル

厚さ5mmのダンプラでPOPを作りました。
住宅のメンテナンスを無料診断するパネルになります。

看板用シートをインクジェット印刷

まずはいつも通りインクジェットで糊付塩ビシートに印刷します。
データはイラストレーターで入稿されたので印刷用にちょっこただけ修正しています。

印刷した看板用シートをグロスラミネート加工

印刷後にグロスのラミネート加工です。UVカットをしてくれるので色あせの心配はありません。
このシートをダンプラに貼ってカットして完成になります。

塗料メーカーの無料診断POP

いつも同じようにできましたが、今回はラミネート機を使ってダンプラにシートを貼ってみました。いつもは手で貼っております。
特に仕上がりに違いはありません。手で貼る方が早い感じですが、ラミネート機を使って貼った方が楽でした。シートを貼る写真は撮り忘れしました。

ダンプラはラミネート機で貼ると材料が潰れてしまうかなと思っておりましたが、問題ありませんでした。シートを貼る速度ももう少し早く出来そうなので調整してみたいと思います。

POP用のパネルはCPパネルを使われことが多いと思います。
ダンプラは屋外でも使用できるのでここはダンプラのいいところです。

ダンプラ看板の詳細は下記のホームページ掲載しております。
https://seri-graphie.com/danpura/index.html

日々の製作内容は下記に掲載しております。
https://serigraphieblog.shopinfo.jp/