持ち込みの杉材を活用したレーザー彫刻看板の製作事例
セリグラフィでは、お客様から持ち込まれた材木を使用し、レーザー彫刻によるオリジナル看板の製作を行っております。今回は、ホームセンターで購入された杉材を活用し、文字彫刻と焼目加工を施した木製看板の製作事例をご紹介いたします。
材料の選定と準備
お客様より持ち込まれたのは、600mm×146mmサイズの杉材3枚です。これらを並べて一枚の看板として使用します。杉材は比較的柔らかく加工しやすい反面、節(ふし)と呼ばれる硬い部分が存在します。レーザー彫刻では、材料の硬さによって彫刻の深さが変わるため、節の位置を避けて彫刻を行うことが重要です。
また、レーザー彫刻時のヤニ汚れを防ぐため、材木の表面には和紙アプリケーションシートを貼り付けます。これにより、彫刻後の清掃が容易になり、仕上がりも美しくなります。
レーザー彫刻と焼目加工
お客様のご要望により、文字部分に茶色い焼目を付ける加工を施します。焼目加工は、レーザーの焦点を意図的にずらすことで、彫刻部分に焦げたような色合いを加える技法です。ただし、焦がしすぎると炭化して剥がれやすくなるため、適度な加減が求められます。この技法は、数回の練習を経て適切な設定を見極めることができます。
今回の看板はサイズが大きく、彫刻面積も広いため、彫刻と焼目加工に2時間以上を要しました。レーザー加工機は自動で作業を行いますが、火を使用するため、安全のために濡れた雑巾を近くに準備し、定期的に確認を行いながら作業を進めました。
仕上げと確認
彫刻と焼目加工が完了した後、和紙アプリケーションシートを剥がして仕上げます。使用した和紙アプリは中粘着タイプで、剥がしやすさと作業性のバランスが取れています。ただし、剥がし忘れがないよう、最終的なチェックを丁寧に行います。
お客様は、完成後にオイルを塗布して仕上げる予定とのことです。オイル仕上げは、木材の保護と美観の向上に効果的です。
持ち込み材の注意点と対応
持ち込みの材木には、事前に傷や汚れがある場合があります。今回も、受け取った材木に少し傷があったため、紙ヤスリで丁寧に処理を行いました。また、持ち込み材は代替が効かないため、失敗が許されません。そのため、事前に端材を提供いただき、彫刻のテストを行うことで、安心して本番の作業に臨むことができました。
屋外で使用する木製看板は、定期的なメンテナンスが長持ちの秘訣です。特に、オイル仕上げや防水処理を施すことで、耐久性が向上します。
セリグラフィのレーザー加工サービス
セリグラフィでは、木材やアクリルを使用した名札、社名プレート、看板などの製作を行っております。レーザー加工機を活用し、細部まで精密な彫刻が可能です。また、インクジェット出力によるアルミ複合板看板やステッカーの製作も承っております。
看板印刷・レーザー加工のセリグラフィ
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インクジェット印刷での看板製作
レーザー加工以外でもインクジェット印刷で看板の製作を行っています。捨て看板、アルミ複合板看板、ポスター、ステッカーなど色々と製作しております。お時間がある方はアクセスして頂けると嬉しいです。
最後に
株式会社岐阜まち家守様、この度はセリグラフィにご依頼いただき、誠にありがとうございました。完成した木製社名プレートが、皆様の活動の一助となることを願っております。
今後とも、セリグラフィをよろしくお願いいたします!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。もしよろしければ、SNSアカウントもフォローしていただけると嬉しいです!