賃貸不動産の管理看板はシルクスクリーン印刷がおすすめ|コストを抑えて高品質に仕上げる方法

賃貸不動産の管理看板は、入居者や来訪者に管理会社の連絡先を明確に伝える大切なツールです。屋外で長期間使用されるため、耐久性・コスト・デザインのバランスが重要になります。この記事では、不動産会社様に特におすすめの「シルクスクリーン印刷」を用いた管理看板製作について、メリットから製作工程、参考価格まで詳しくご紹介します。
目次
シルクスクリーン印刷とは
シルクスクリーン印刷は、専用の「版」を使ってインクを素材に転写する印刷方法です。データをそのまま印刷するインクジェット方式とは異なり、同一デザインを複数枚印刷する場合に非常に効率的で、コストを抑えられるのが大きな特徴です。
最低でも30枚以上の製作でコストパフォーマンスが高くなり、色数を1~2色に抑えることでさらに単価を下げることが可能です。そのため、賃貸不動産の管理看板のようにシンプルなデザインには最適な印刷方法といえます。
賃貸不動産の管理看板にシルクスクリーン印刷がおすすめな理由
管理看板には会社名や電話番号など、限られた情報を明確に伝えることが求められます。そのため複雑なデザインや多色印刷は必要なく、1色または2色で十分視認性の高い仕上がりになります。
同一デザインを大量に印刷するシルクスクリーン印刷は、このような看板に非常に向いています。さらに、耐候性に優れており、屋外での長期間使用にも適しています。低コストかつ高品質な印刷が可能な点が、多くの不動産会社様に選ばれている理由です。
シルクスクリーン印刷の工程
1. アルミ複合板の準備
まず、管理看板の素材として使用するアルミ複合板を所定のサイズにカットし、バリ取りを行います。アルミ複合板は軽量で丈夫なため、屋外設置に適しています。
2. 黒色の印刷

通常は淡い色から印刷しますが、位置合わせのしやすさを考慮して黒色から印刷する場合もあります。スキージと呼ばれるシリコン製の道具で、インクを版から押し出すようにして印刷を行います。たとえば300枚の製作では、黒色を300回印刷する工程となります。
3. 乾燥工程

印刷後はラックに並べて自然乾燥させます。風を送ることで20〜30分程度で乾燥しますが、冬場はやや時間を延ばすなど、季節によって調整します。
4. 赤色の印刷

黒色が乾燥した後、位置合わせを行い赤色を印刷します。印刷面積が小さいためスピードも速く、インク使用量も少なめです。インク代が抑えられる点も、シルクスクリーン印刷の魅力です。
5. 再乾燥と仕上げ

赤色印刷後は再度乾燥させ、安定した状態にしてから次の工程へ進みます。こうして2色の印刷を終えた後、ラミネート加工を行います。
UVカットラミネート加工で耐久性アップ

屋外に設置する管理看板では、紫外線による色あせが避けられません。そのため、印刷後にUVカットラミネート加工を施すことをおすすめします。これにより、インクの退色を防ぎ、鮮明な印刷を長期間保つことができます。
艶あり・マットの2種類から選べ、用途や設置環境に合わせた仕上がりが可能です。今回の製作では、落ち着いた印象を与えるマットタイプのラミネート加工を採用しました。わずかに単価は上がりますが、結果として看板の寿命が延び、長期的なコスト削減につながります。
参考価格と製作条件

| サイズ | 色数 | 枚数 | 単価(税別) | 合計(税別) |
|---|---|---|---|---|
| 450×600mm | 1色 | 30枚 | 1,100円 | 33,000円 |
| 450×600mm | 2色 | 30枚 | 1,400円 | 42,000円 |
※UVカットラミネート加工は1枚につき+300円(税別)で対応可能です。
※全ベタ印刷は行っておらず、周囲5mmの白縁を設けています。
※サイズが大きすぎる場合は印刷ができない場合もございますので、詳細はお問い合わせください。
まとめ
賃貸不動産の管理看板は、入居者や訪問者に管理会社を知らせるための重要な看板です。
シンプルなデザインで大量に製作する場合、シルクスクリーン印刷は最も効率的で低コストな方法といえます。
耐久性が高く、発色も美しいシルクスクリーン印刷に、UVカットラミネート加工を組み合わせることで、長期間美しい状態を維持できます。管理コストの削減と品質向上の両立を目指す賃貸不動産会社様に、ぜひおすすめしたい印刷方法です。
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